精神的な強さを身につける:エリーズ・クリスティ

ギリスの短距離スピードスケート選手エリーズ・クリスティが、成功するための心構えと、苦難を克服する方法を語ってくれました。

ヨーロッパ選手権や世界選手権で、複数の金メダルを獲得してきたエリーズ・クリスティは、2018年平昌オリンピックのスケート競技でも活躍が期待される選手の1人です。

現在27歳の彼女は、2017年、オランダ・ロッテルダムで開催された世界ショートトラック・スピードスケート選手権大会で、ヨーロッパの女子選手としては初となる、1000m1500m、個人総合のすべてで優勝を果たす歴史的快挙を成し遂げました。

2016年11月にアメリカのソルトレークシティで開催されたワールドカップで500mの世界記録を達成した彼女は、過去2回の冬季オリンピックでの雪辱を果たすべく準備を重ね、新たな自信を持って平昌に向かおうとしています。

「私は、ようやくこの競技で、現役最強の選手になることができました。優勝する自信はありますし、世界記録の達成はそれを裏付けてくれます。今の私は、精神面でとても良い状態にあります。」

「一番重要なのは、オリンピックに対して平穏な気持ちでいることだと思います。2014年のソチ大会に向けた準備期間では、アスリートとしてのキャリアを築くためにも、メダルを獲ることが必要だと感じていました。今でもオリンピックのメダルを獲得したいと思っていますが、必要というふうには感じていません。」

2018年平昌オリンピックに向けて準備中の今、クリスティは、これまでのオリンピックの過程を振り返り、挫折を糧に、選手としてより強く成長してきたことに思いをめぐらせています。

10代の転機
2010年バンクーバー・オリンピックの代表に選ばれた時は、まだ19歳で、それまでのキャリアの中で最も大きな出来事でした。平凡な選手になってしまうのか、ベスト10入りする選手になれるのか、可能性を最大限に発揮できるのか、将来に向けた岐路に自分が立っていることをはっきりと自覚しました。オリンピックの代表に選ばれたことで、迷ったり諦めそうになる気持ちは一切無くなりました。何もわからない子供から大人になって、競技に集中し、一人の選手として、真剣にスケートに取り組む時が来たのだと実感しました。

台風の目
「私にとって、ソチ大会は(500m決勝で韓国の選手と接触し、転倒させてしまったため)ソーシャルメディアで脅迫を受け、出場した3つの競技ですべて失格になるなど、残念な体験となってしまいました。メダルは獲得できませんでしたが、良い面もありました。ツイッターでは数多くの非難を浴びましたが、他のスケート選手やメディアからはそれと同じくらい多くの励ましの言葉を頂いたことが一番印象に残りました。世の中には良い人もたくさんいることが実感できました。」

逆境から強さが生まれる
「競技中に相手にぶつかってしまった事故の後、私は殺害の脅しを受け、精神的にとても堪えていました。競技と私生活の境界線がなくなってしまい、事態と折り合いをつけるまで時間がかかりました。しかし、今はそれを乗り越え、その経験があったからこそ、人間としてもっと強くなれたと思っています。」

新しい視点を持つ
「私が重要な大会に向けてメンタルを準備する方法は、年を重ねるにつれ、大きく変わってきました。最近では、スポーツ心理士と相談するようになりましたが、おかげで集中力が高まり、以前よりプレッシャーにうまく対処できるようになりました。昔は、計画通りに事が運ばないと、感情的になったり、涙目になったりすることもありましたが、今では落ち着きを保てるようになり、逆境に強くなれたと思っています。」

ハードルを上げる
「2018年平昌大会の準備として、イギリス代表の男子チームとトレーニングを行っています。新しい目標を設けるためです。練習で負けるのは悔しいですが、上達するためには、自分より速く、強いスケート選手と競わなければなりません。男子チームは、私に対して多くのサポートの姿勢を見せてくれます。彼らとトレーニングするようになってから、ソルトレークシティで世界記録を達成できたことは、けして偶然ではないと思います。」

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