私自身もかつてオリンピック選手であったため、最近、皆さんがどのような気持ちでいるかが手に取るようにわかります。皆さんはあくまで競技とトレーニングだけに集中したい、そして東京2020オリンピック競技大会の準備から気をそらしたくない、と感じていることでしょう。残念なことに、コロナウィルスはわたくしたち全員にとって深刻な懸念事項です。過去2日に渡ってIOC執行委員会が行った協議の中で、これがもっとも大きな話題であったことは言うまでもありません。

世界保健機構(WHO)、東京2020組織委員会、東京都庁、日本政府、世界中の当局、とりわけ中国当局と数多くの話し合いを重ねた結果、IOCは7月24日に開幕する東京2020オリンピック競技大会を無事に開催することに全力を尽くす所存であることをお知らせします。こういった協議は定期的に実施していますので、状況が変わり次第改めて発表します。

現在、オリンピックに向けて継続中の予選が大きな困難に直面しており、皆さん、国内オリンピック委員会(NOC)、国際連盟(IF)の間で臨機応変な対応が求められていることは十分に認識しています。中には、会場の変更や渡航制限によって競技スケジュール、トレーニング、海外遠征の計画を変更せざるを得なかった選手もいらっしゃいます。皆さんが柔軟な対応を取ってくれたことと結束力を示したことはまさにオリンピック精神に乗っ取ったものであり、それに対して個人的に心より感謝申し上げます。

IOCは、引き続きNOCおよびIFと連携して様々な課題の解決策を模索し、このような状況における公正な予選プロセスの徹底に尽力してまいります。私たちは毎日最新情報の報告を受け、国連の主要機関として健康問題に対応しているWHOの勧告に従っています。

今後も、信頼性の高い情報を選手のための専用プラットフォームであるAthlete365にて直接お知らせします。これにより、皆さんが東京2020オリンピック競技大会に向けた準備をする中、状況により良く対応できることと思います。

このような取り組みは、皆さんが所属するNOCやIFと直接的、間接的にかかわらず、IOCが競技場内外で提供しているサポートの一環です。是非、こういったサービスやリソースを存分に活用してください。また、個々の選手の代表者とは密に連絡を取り合うよう、お願いします。

このようなすべてのサポートを通じて、皆さんがオリンピック大会の準備に全神経を注ぐことができたら幸いです。どうか、「全力」を発揮して前進してください。そうすることにより、オリンピックコミュニティーに属する私たち全員が、平和な競技を通じて全世界を団結することができるのです。オリンピック大会が唯一無二のイベントであることは、そのような精神に基づいているからにほかなりません。そして、オリンピックコミュニティーにおける最大の主役である皆さんが、世界中の人々に大きな感動をもたらすのです。

皆さんと東京2020オリンピック競技大会でお会いすることを心から楽しみにしています。皆さんのご健闘と活躍を祈っております。